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住宅改修でつけられたユニットバスは介護保険の対象?保障範囲も解説

手すりつきのお風呂

 

介護保険の住宅改修では様々な工事を行えますが、どのような施工が対象となるのかご存じない方もいるでしょう。この記事では、住宅改修でつけられたユニットバスが介護保険の対象になるかについて解説します。保障範囲も合わせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

住宅改修でつけられたユニットバスは介護保険の対象になる

住宅改修でつけられたユニットバスは、介護保険の対象になります。ただし、施工費の全てが対象となるわけではないため注意が必要です。

保障される範囲

介護保険の住宅改修で保障される金額は、上限20万円までです。施工費用の1割は自己負担となるため注意しましょう。例えば施工費が20万円だった場合、1割にあたる2万円は自己負担する必要があります。残りの18万円は、介護保険の補助を活用可能です。

施工費の按分

ユニットバスの施工費を介護保険の住宅改修の対象とする場合、まずはユニットバス全体の施工費を算出する必要があります。ユニットバス全体の施工費は、施工にかかった費用の10%とされることが一般的です。そこから、対象となる部分ごとの按分率をかけて介護保険の補助金額を算出します。ユニットバスの場合、住宅改修の対象となる施工とそれぞれの按分率は以下の通りです。

 

  • 床:20% 
  • 浴槽:15% 
  • 扉:10%

 

例えばユニットバスの施工に100万円かかったとします。内訳は、浴槽の交換に80万円、扉の交換に20万円です。この場合、施工にかかった費用の総額である100万円の10%にあたる10万円がユニットバス全体の施工費として算出できます。按分率は浴槽が15%、扉が10%であるため、以下の計算で施工費を算出可能です。

 

  • 浴槽=10万×15%=1万5千円
  • 扉=10万×10%=1万円

 

天井や壁などの施工は介護に直接的な関係がないため、介護保険の住宅改修の対象外です。また、ユニットバスの施工費は高額となる場合が多く、介護保険の上限である20万円を超過する可能性が高いです。自己負担も必要となるため、費用を事前にしっかりと確認しておきましょう。

メーカーに確認することが大切

ユニットバスの施工にかかる費用を按分するためには、部分ごとにかかった費用の詳細な情報が必要です。床・浴槽・扉それぞれにかかった費用を算出することで、介護保険の住宅改修で補助してもらえる正確な金額を割り出せます。正確な数値を割り出せないと介護保険を活用できないため、メーカーにそれぞれの費用を確認しましょう。

浴室を住宅改修するメリット

浴室を住宅改修するメリットは、以下の4つです。

 

  • 要介護者の負担を軽減できる
  • 要介護者の自立につながる
  • 転倒のリスクを軽減できる
  • 介護者の負担を軽減できる

要介護者の負担を軽減できる

手すりの設置や滑りにくい床材への変更など、適切な住宅改修を施すと、要介護者が入浴する際の負担を軽減できます。入浴時の移動や姿勢の安定をサポートすることで、安心して浴室を利用可能です。

要介護者の自立につながる

適切な浴室の住宅改修は、要介護者の自立にもつながります。例えば手すりを設置すると、入浴時の支えとなるため要介護者が安定して浴室を利用しやすいです。また、浴槽も高さが低いものに取り替えると、またぎやすく安心して出入りできます。要介護者ができることの増加により、自尊心の保持や自己肯定感の向上につながるでしょう。

転倒のリスクを軽減できる

浴室の住宅改修は、転倒のリスクを軽減する効果もあります。段差の解消や滑りにくい床材の採用など安全対策を施すことで、入浴時の転倒や滑り落ちるといった事故を防止可能です。安心して入浴できる環境を整えると、要介護者や介護者の安全を確保できます。

介護者の負担を軽減できる

手すりの設置や滑りにくい床材への変更により、介護者が要介護者の入浴を安心してサポートできます。要介護者のできることが増えると、見守りや簡単な介助のみで良くなる場合もあるでしょう。介護者と要介護者の両者が、安全かつ快適に入浴できる環境を整えることが重要です。

介護保険を利用して費用の負担を軽減しよう!

ユニットバスの施工にかかる費用は高額です。介護保険の住宅改修を利用することで金銭的負担の軽減ができるため、上手に活用しましょう。

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