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高齢者の体を洗う順番は?入浴介助の注意点を詳しく解説

シャワーチェアが置かれた浴室

 

高齢者が心地よく入浴するためには、洗う順番を考慮することが大切です。高齢者の体への負担を軽減するには、心臓から遠い手足から洗うのが大きなポイントとなります。入浴介助は本人の意思を尊重しながら、体調の変化や転倒防止にも配慮しましょう。この記事では、高齢者の体を洗うときの最適な順番や入浴時の注意点を詳しく解説します。

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高齢者の入浴時は洗う順番が重要

高齢者の入浴時は、以下の順番で洗うようにしましょう。

 

1.足元や手先

2.髪の毛

3.上半身

4.下半身

 

それぞれ詳しく解説します。

1.足元や手先

高齢者の入浴介助では、まず末梢部位である足元や手先から洗います。体への負担を最小限に抑えるためにも、心臓から離れた部位を最初に洗うことが重要です。お湯の温度が熱すぎると心臓に負担がかかるため、40度前後を目安にして徐々に体を温めていきます。爪の間や指の間などの細かい部分も丁寧に洗って清潔にします。

2.髪の毛

次に、髪の毛を洗います。声をかけながら温度調節をして、適度なお湯で洗うようにしましょう。まずは予洗いで軽く汚れを落としてから、シャンプーを泡立てて頭皮や髪の毛をやさしく洗います。指の腹を使ってマッサージすると、血行が促進されて頭皮の衛生状態が良くなり、リラックス効果にもつながります。また、洗髪中は頭皮に湿疹や傷がないかチェックすることも大切です。

3.上半身

上半身は顔、首から洗い始め、腕から胸、背中を洗います。特に、脇や肘の内側などは汚れが溜まりやすいので入念に洗いましょう。上半身は比較的洗いやすいので、本人の希望を尊重しながら洗える部分は任せるようにします。高齢者の身体機能や認知機能を維持するためにも、できるだけ自分自身で行うことが必要です。

4.下半身

最後に下半身を洗います。足首からふくらはぎ、膝、太ももの順番で洗いましょう。汚れが溜まりやすい膝裏や、太ももの付け根なども見落とさずにしっかり洗います。陰部や肛門については、できるだけ自分自身で洗ってもらうように促しますが、必要に応じて丁寧にケアをします。

高齢者の入浴時に注意すること

高齢者の入浴時には以下の点に注意します。

 

  • 本人の意思を尊重する
  • 力を入れ過ぎずにやさしく洗う
  • 転倒に気を付ける

 

それぞれ詳しく解説します。

本人の意思を尊重する

高齢者の入浴介助は、本人の意思を尊重することが大切です。入浴は個人のプライバシーに関わるため、本人が不快に感じないよう配慮する必要があります。入浴の際は、本人とコミュニケーションを取りながら、どのような手順や方法が好ましいかを確認しましょう。また、お湯をかける際は必ず声をかけてから行うようにします。

力を入れ過ぎずにやさしく洗う

高齢者の皮膚はデリケートなので、力を入れ過ぎると肌への負担や摩擦が生じる可能性があります。入浴介助では、力を抜いてやさしく洗うことがポイントです。皮膚トラブルを避けるためにも、特に肌が薄くなっている部位は注意しながら洗いましょう。

転倒に気を付ける

入浴時は、高齢者が転倒するリスクが高まります。湿った床や滑りやすいタイルなど、脱衣所から浴室にかけて注意が必要です。滑り止めマットや手すりを設置するなど、安全対策も検討してみましょう。浴室の入り口や浴槽など、各所に手すりがあると体のバランスが取りやすくなり、転倒への不安を減らす効果が期待できます。

高齢者に快適な入浴介助を心がけよう

高齢者の入浴は、体調管理と安全対策が欠かせません。足元や手先から始め、髪の毛、上半身、下半身というように洗う順番を心がけ、体への負担を軽減させることが重要です。また、入浴介助はプライバシーや尊厳を尊重しながら行います。本人の意思や希望を尋ね、安全を確保しながら高齢者の入浴を快適に支援しましょう。

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