トイレの住宅改修は介護保険の対象?住宅改修する際の注意点も解説
介護保険の住宅改修は、様々な工事が対象となっています。しかし、どのような工事が対象に含まれるのかご存じない方もいるでしょう。この記事では、トイレの住宅改修が介護保険の対象になるかについて解説します。住宅改修する際の注意点も合わせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
トイレの住宅改修は介護保険の対象
トイレの住宅改修は、介護保険の対象になります。活用することで、住宅改修にかかる費用の負担を軽減可能です。ただし介護保険の住宅改修を活用する場合は、要介護者の要介護認定が要支援1~2、または要介護1~5である必要があります。対象者であり、トイレの住宅改修が必要と感じている場合は、ケアマネージャーや住宅改修事業者と住宅改修プランを作成しましょう。
介護保険の対象となる施工内容
介護保険の対象となる施工内容は、以下の5つです。
- ドアの取り替え
- 手すりの取り付け
- 和式トイレから洋式トイレへの取り替え
- 段差の解消
- 床材の変更
ドアの取り替え
トイレのドアは、密閉性を考慮して開き戸が使われていることが多いです。しかし開き戸は、開閉するために後ろに下がる必要があります。車椅子や歩行器を使用している場合、開閉に必要な動作の負担が大きいです。また、後ろに下がる動作は転倒のリスクが高まるため注意が必要です。
ドアを引き戸や折れ戸に取り替えるとその場で開閉でき、体にかかる負担を軽減できます。省スペースで開閉できるため、車椅子や歩行器でも利用しやすいです。
手すりの取り付け
トイレを利用するためには立ち座りの動作をする必要があるため、足腰に大きな負担がかかります。手すりを取り付けると立ち座りの動作をサポートできるため、体にかかる負担を軽減可能です。
手すりは、立っている状態と座っている状態、それぞれの体勢に合わせて活用できるようにする必要があります。そのため縦手すりと横手すりを組み合わせたり、L字の手すりを設置することが多いです。要介護者の状態に合わせて、適切な種類の手すりを取り付けましょう。
和式トイレから洋式トイレへの取り替え
和式トイレは昔からある家に設置されていることがありますが、しゃがんで利用しなければいけないため足腰への負担が大きいです。筋力が弱っている場合、自分の体を支えられないこともあるでしょう。洋式トイレは高齢者や身体の不自由な方にとって利用しやすく、介護の負担を軽減できます。安全性や衛生面の向上を図るため、改修工事で取り替えられることが多いです。
段差の解消
高齢者の場合、小さな段差でも躓いて転倒する恐れがあります。住宅改修により段差を解消することで、転倒のリスクを軽減可能です。また車椅子や歩行器を利用している場合も、スムーズに移動できるようになります。
床材の変更
トイレを滑りづらい床材に変更すると、転倒のリスクを軽減できます。また、汚れがつきにくい床材に変更すると、万が一汚してしまった時も手入れが楽になります。
トイレを住宅改修する際の注意するべきポイント
トイレを住宅改修する際の注意すべきポイントは、以下の3つです。
- 改善したい動作・動線
- 居室からトイレまでの距離
- トイレの高さ
改善したい動作・動線
トイレを住宅改修する際には、利用者が改善したい動作や動線を確認することが重要です。例えば、トイレまでの移動やトイレ内での動作がスムーズに行えるかどうかを考慮します。利用者が移動や利用を容易にするために、最適な配置や設備を検討することが大切です。
居室からトイレまでの距離
住宅改修において、居室からトイレまでの距離を考慮することも重要です。居室からトイレへの距離が近ければ、移動の負担が少なくなります。
トイレの高さ
トイレの高さが低いと、足腰にかかる負担が大きくなります。標準的な高さよりも少し高めであれば、立ち座りの動作にかかる負担を軽減できます。補高便座などの製品もあるため、状況に合わせて使用することが大切です。
介護保険でトイレの住宅改修にかかる負担を軽減しよう!
トイレの住宅改修は、介護保険を活用することで費用の負担を軽減できます。費用を抑えて適切な施工を行うことで、より快適な生活を送れるようにしましょう。