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介護保険の住宅改修の対象となるものは?対象外のものも合わせて解説

手すり付きのお風呂

 

住宅改修は、種類によっては介護保険を活用できます。しかし、どのような施工が対象となるのかご存じない方もいるでしょう。この記事では、介護保険の住宅改修の対象となるものについて解説します。対象外のものも合わせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:3分

介護保険の住宅改修の対象となるもの

介護保険の住宅改修の対象となるものは、以下の6つです。

 

  • 手すりを取り付ける
  • 段差を解消する
  • 床や通路の材料を変更する
  • 扉を取り替える
  • 便器を取り替える
  • 工事に付帯して必要な改修を行う

手すりを取り付ける

要介護者の転倒予防や移動の補助を目的として、手すりを取り付けます。手すりを持って体を支えることで、安全を確保して移動が可能です。一般的に転倒のリスクが高い浴室や階段、立ち座りなどの動作が多い玄関やトイレなどに取り付けられます。

段差を解消する

要介護者の体力・筋力・注意力などが低下している場合、小さな段差にも躓きやすいです。室内の段差を解消して床をフラットな状態にすると、転倒のリスクを軽減できます。また、車椅子や歩行器の利用をしている場合、段差に引っかかることがなくなるためスムーズな移動が可能です。

床や通路の材料を変更する

床材に畳やカーペット素材などを使用している場合、車椅子や歩行器での歩行が安定せず難しいです。屋外であれば、砂利や凸凹した石の通路に不便さを感じることもあるでしょう。床材をフローリングやコンクリ塗装に変更すると、固くてしっかりしているため安定して歩行しやすいです。

 

また浴室や階段など転倒のリスクが高い場所は、滑りにくい床材に変更することがおすすめです。転倒のリスク軽減により、要介護者自身ができることも増えるでしょう。

扉を取り替える

開き戸は扉を前後に大きく開閉する必要があります。開閉時に後ろへ下がる必要があるため、車椅子や歩行器を使用している場合は負担が大きいです。また、後ろに下がることで転倒のリスクも増加します。扉を引き戸や折れ戸などに取り替えると、体を移動させることなく開閉できるため負担を軽減できるでしょう。またドアノブをレバー式に変更すると、強く掴む必要がなくなるため、動作がさらに簡単になります。

便器を取り替える

和式便器を使用している場合、しゃがんで利用しなければいけないため体への負担が大きいです。バランスを崩して転倒すると、怪我をするおそれもあります。洋式便器であれば、座って利用できるため安全性や快適性を向上できます。要介護者の自立した環境の保持や、介護者の負担も軽減可能です。介護用のトイレも多数展開されているため、要介護者の状況に合わせて取り替えましょう。

工事に付帯して必要な改修を行う

例えば扉の付け替えを行う場合、種類によってはレールの取り付けも必要となります。このように、工事に付帯して必要となる改修も介護保険の住宅改修の対象です。

介護保険の住宅改修の対象外のもの

介護保険の住宅改修の対象外のものは、以下のようなものがあります。

 

  • リフトや昇降機を取り付ける
  • 福祉用具の支給対象のものに関する工事を行う

リフトや昇降機を取り付ける

リフトや昇降機など、動力を使う必要のある器具の取り付けは、介護保険の住宅改修の対象外です。リフトは、福祉用具に含まれているため、介護保険制度を活用してレンタルできます。

 

また、昇降機は段差がある場所をスムーズに移動することが目的として、取り付けられる場合が多いです。しかし、昇降機を取り付けても介護保険の住宅改修の対象理由となる「段差の解消」にはつながりません。そのため、リフトや昇降機の取り付けは介護保険の住宅改修の対象外です。

福祉用具の支給対象のものに関する工事を行う

リフトの取り付けと同様に、福祉用具の支給対象のものに関する工事は、介護保険の住宅改修の対象外です。例えば入浴補助のためにすのこを設置したり、和式便器に腰掛便座を取り付けたりする工事などが含まれます。これらの工事は住宅改修ではなく福祉用具の利用となるため、別途手続きが必要です。福祉用具専門相談員やケアマネジャーと相談し、状況に応じて必要な福祉用具をレンタル・購入しましょう。

対象となるものを把握して介護保険を適切に利用しよう!

介護保険を利用することで、住宅改修にかかる金銭的負担を軽減できます。どのような工事が対象となるか把握し、適切に利用しましょう。

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